第1章 With Jonah(ヨナ) Act1
ヨナはそのままスタスタと歩いて、ベッドの前まで行くと、バフンと重力に体を預けてうつ伏せになった。
そして枕をぎゅっとして、クッションに顔を埋めている。
「....ヨナ、今日は何だか変だよ。」
「うるさい...」
遅れて席を立ったアリスも、後に続いてベッドに腰掛ける。
「...ヨナ?」
「....」
深くクッションに顔を埋めたヨナはまただんまりだ。堪らず、頭を優しく撫でてみる。
「...何さ」
「ん?」
「俺のことを子供扱いする気?」
何だか今日のヨナは強引だったり、甘かったり、トゲトゲしかったりで不安定だ。
「....何かあったの?」