第2章 With Ray(レイ)
そのままレイはアリスを押し倒して、首筋を舐めあげる。
「ひゃ…ぁ…⁉︎」
「…あんまり可愛い声出すな。………抑えられなくなる。」
アリスの胸に耳を押し当てたレイは、アリスが鼓動が早いのを聴いて少し安心する。無論自分のものほどではないけれど。
レイがアリスの方を見上げると、思った通り困惑した表情を浮かべているが、同時にリンゴのように頬が赤く染まっている。
「レ、レイ…これは一体どういう…」
「なぁ、お前、アイツとはどこまでやったの?」
「な、何もやってないよ…っ!」
なにその反応......。イライラする。
質問した途端、何を考えたのか、さらに深く赤面したアリスにレイは、胸の奥から苛立ちが湧き上がるのを感じた。