第2章 With Ray(レイ)
ゾッとするようなランスロットの冷たい瞳に、赤の幹部の背筋が凍る。
固まったようにその場に硬直するヨナを一瞥したランスロットは、再びマントを翻し、その場を後にしようとする。
そしてガーデンを去ろうとする間際、未だに言葉を失って動けないでいるヨナに再度声をかけた。
「ヨナよ。時間をかけて考えるがいい。ただし、お前がアリスを殺さなかったところで、俺が殺すことになるだけた。」
「....っ....しかし、先程アリスの身の安全は保証すると仰っていませんでしたか?」
やっとの思いで紡いだ言葉を、ヨナが苦しそうに吐き出す。
するとランスロットは、不気味に口元に笑みを湛えた。
「気が変わった。」
「...っ」
そして愉しそうにヨナを見ると、最後の一声かけた。
「任務を受ける場合は、赤の兵舎に戻ってこい、ヨナ。歓迎する。受けない場合は戻ってこなくていい。」
その場に立ち尽くすヨナを置いて、ランスロットと赤の幹部はガーデンを後にした。