第2章 With Ray(レイ)
レイに受け止められたアリスは、目を見開いて驚く。
「レイ...!?」
「..大丈夫か?」
アリスがレイに助けられたのを見て、駆け寄るヨナは烈火のごとく怒っていた。しかし、アリスが無事な様子を見ると、ヨナは悔しさを押し殺したようにレイに礼を述べる。
「アリスを助けてくれて......ありがとう。.....感謝する。」
「....、」
一方のレイは怒りが収まらない。赤のクイーンがついていながら何だこのザマは。アリスをどうしてこんな危険な目に遭わせた!?と思うと胃のあたりがカッとする。
怒りを抑えられないレイが、ヨナに何かを言おうと形を作りかけた時、ランスロットが口を開いた。
「....黒のキングよ。俺の邪魔をするつもりならば、そこの反逆者の二人と共に貴様も始末する。」