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《イケメン革命》.Alice. 《夢小説》

第2章 With Ray(レイ) 



赤のクイーンがそう言って、何かボロボロの紙切れを手渡し、ランスロットがそれを魔法で燃やし、それからの怒涛の展開に黒の軍は置いてきぼりである。

レイは終始、冷静にヨナとランスロットのやりとりを見守っていたが、側で立つアリスのことが心配でならなかった。

どうしてお前がそんな顔してる..?何があったんだ...

そう言って、いますぐアリスの元に駆け寄りたい衝動を抑えた。

そしてアリスの隣に立つヨナに視線を移すと、どうしてこんな不安そうな顔させるんだ、お前は一体何をやっていたんだ、という疑問と怒りが沸き立った。

とはいえ、今自分がアリスに駆け寄ってみる理由もないレイにとって、怒りを隠すように、テーブルの下で見えないように拳を握り締めることくらいしか出来ない。

その様子を、ちらとみたフェンリルも、今は黙ってことの行く末を見守っていた。


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