• テキストサイズ

《イケメン革命》.Alice. 《夢小説》

第2章 With Ray(レイ) 



カップルの姿を目で追うフェンリルを、レイは引っ張った。

「...っ...相棒?」
「行くぞ。俺たちはおっさんに頼まれた買い物もあるだろ。」
「あれは別に急ぎってわけでもねーし、......それにいいのかよ、相棒?」

不満気に答えるフェンリルに、レイは精一杯感情を隠してポーカーフェイスを装う。

「何が」
「...相棒、もしかしたらあの二人は俺たちが思っているよりずっと...先の方まで行ってんじゃねーか?」

胸の奥で、何かを熱いものが滾るのをレイは感じたが、声の調子は変えずに飄々と答えた。

「かもな。でも前にもお前に言ったように、アイツがここを去る前に自分の気持ちくらいは伝えるつもり。」
「......相棒がそれでいいってんなら、俺はもう何も言わねーけど。」

フェンリルは納得がいかないようだったが、友を尊重して、その後はその話を控えた。

/ 194ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp