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《イケメン革命》.Alice. 《夢小説》

第2章 With Ray(レイ) 




「勝手なこと言うな、フェンリル。」
「いや、相棒の気持ちも分かるぜ?籠絡ってのは、戦いをおっぱじめるよりはずっと温和なやり方だろ?だから、クレイドルの国民にとってはありがたい話なわけだ。でも好きな女が目の前で連れてかれるのを見るのはつれーよな。しかも敵軍なわけだしな。」

頬を僅かに赤らめて、制そうとするレイを尻目に、フェンリルはさらさらと思うことを語り出す。

「だからそんなんじゃないって。俺はただ...」
「わかるわよ、ボス!わかるわ!葛藤よね、葛藤!アリスちゃんのことが気になるのに、黒のキングとしては放っておくしかないっていう葛藤よね!辛いわよね、でもそれが青春だわっ!」
「まぁ、アリスの方がほだされなきゃ大丈夫だ。あのお嬢ちゃんに限っては多分...問題ないだろ。だから気を落とすな。」
「だからべつに俺は」
「レイ、頑張って。俺はあいつより、レイの味方だから。」

好き放題言い始める黒のメンバーを、レイが一喝しようとした時、突然目の前に現れたルカが、真剣な面持ちでレイの手を握って言うものだから、思わず調子が狂う。

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