第4章 With Luca(ルカ)
(......。なんで貴方がそんな申し訳なさそうなの。俺が勝手なことしたのに。)
アリスの表情をマジマジと見たルカだったが、アリスがさっきのルカの行動に深い意味を見出さなかったようで、少しホッとした。
(.....さっきの、気にしてないんだ。)
安堵の気持ちとともに、少し寂しさも感じた。
(俺にそんなことされても、何にも感じないってことなんだろうか....?)
シュンとルカがしたのもつかの間、アリスがまたルカの方に寄ってきた。
「ルカ、続き。」
「....楽しそうだね。」
やる気が満々なアリスに、ルカは些か面を食らった。
「だって、黒のメンバーとして知っておかなきゃいけないことでしょ?」
「うん....まぁ。」
内心、色々な事と葛藤するルカをよそに、目をルンルンに輝かせるアリスに、ルカは少し笑いがこみ上げた。
「アリスって....やっぱり面白いね。」