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《イケメン革命》.Alice. 《夢小説》

第4章 With Luca(ルカ)





「シリウスは意外に大胆なのねー…」

食事を終えて、各自が部屋に戻る頃、廊下に出たセスがルカに呟く。


「レイ…怒らないかな?」
「そりゃ怒るだろうけど!そりゃ、できたら穏便に解決したいわけだけどっ!ルカがどうしてもって言うんだからしょうがないじゃないっ!」


アリスの部屋の前のところまで来たルカは、ドアノブに手を置きかけて囁いた。


「こんなの…反則な気がする。」


ルカは先ほどの談話室での、シリウスとの会話を思い出していた。



『今回だけだから、さっさと決着つけろよ。俺は正直、誰の味方ってわけでもないんでな。』
『シリウス、どうするつもり?』
『食事が終わったら、ボスは執務室に俺が呼び出す。やってもらいたい仕事もあるしな。その間、小一時間はアリスは部屋で一人きりだから訪ねるといい。』
『ル、ルカに夜這いしろっていうの!?』

とんでもない、とばかりに顔を真っ赤にしたセスが反論した。


『人聞きが悪い。話をしに行くってだけだ。』
『でも、寝込みを襲えって言ったのはシリウスじゃなーいっ!』
『それは多分、俺の見立てによると、アリスもルカに満更でもなさそうだから、少し強引なくらいでも大丈夫そうって意味だ。....だが絶対、強要はするなよ。』
『……っ』

シリウスの言葉に、ルカの心臓が跳ねる。

『満更じゃ、ない?』
『ああ。気がつかなかったか?』
『でもアリスはレイのことが…』
『そうだ。だから余地がありそうなうちに急げって言ってんだ。言っとくが、完全にアリスがボスのことだけを好きだったりしたら、こんなことに協力しないからな。』



己の尊厳のために、一応シリウスが断っておくと、セスが安心したようにため息を漏らした。











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