• テキストサイズ

《イケメン革命》.Alice. 《夢小説》

第4章 With Luca(ルカ)




「え…?」

シリウスの言葉をいまいち飲み込めなかったルカが、キョトンとして聞き返した。

シリウスは、そのまま表情も声色も変えないまま、ルカを見据えて答えた。


「だから、取っちまえよ、アリス。」
「えっ?」
「ヤダ、何よ、シリウス!らしくないこと言わないでちょーだい!」

セスが声を上げると、シリウスはフゥとため息を漏らした。


「別に悩んだからと言って、状況がルカにとって好転するわけでもない。だったら行動しちまえ。」
「行動って何よ、まさか、寝込みを襲うとか?」


セスの一言に、ルカが赤面して振り返った。シリウスはその提案に顎を摩って考え込む。


「…まぁ、そのくらいの強硬手段取らねーと、無理だろうな。」
「あらやだ、今のは冗談よっ!?」


セスが慌てて言うのをよそに、シリウスがルカと目線を合わせる。


「まぁ、決めるのはお前だ。ただ、時間が経てば、もうどうしようもなくなるだろうから、さっさと決断しな。」
「シリウスが、悪事の片棒担ぐなんで意外だわっ!」
「別に悪事ではねーだろ。後輩のために一肌脱いでやってるだけだ。」
「レイのことは…いいの?」


まだ不安そうなルカに、シリウスはポンとその頭に大きな手を置いた。




「どっちかを決めるのはアリスだ。レイじゃない。」




シリウスに強く押されて、ルカは気持ちが軽くなるのを感じた。






/ 194ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp