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《イケメン革命》.Alice. 《夢小説》

第4章 With Luca(ルカ)





喚くセスをよそに、シリウスは落ち着いた様子で包丁を拾うと、顔を真っ赤にしたルカに静かに尋ねた。

「....そういうことか。」
「え....?」
「相手はアリスか?」
「......っ、どうしてそれを...」
「黒の兵舎(ここ)にいる女性と言えば、アリスくらいしかいないだろ。」


耳まで赤いルカに、シリウスは優しく言う。


「最近、訓練中もぼーっとしてることが多かっただろ、気になってたんだ。」
「.....。」
「まさかだとは思っていたが....、やはりそういうことだったか。」


クスリと笑ったシリウスは、ポンポンとルカの頭を撫でると、代わりに包丁を握ってキッチンに立つ。


「二人共談話室に行ってろ。今日は俺が作る。」
「あら、アタシは手伝うわよっ」
「お前は邪魔になるだけだし、今ルカを一人にするな。それに、これ以上夕食が遅くなると、ガキどもがピーピーうるさい。」
「んまっ!失礼しちゃうわっ!」



心外とばかりに言い返したセスに、シリウスが笑顔で返す。セスは、未だ赤面したままのルカを連れて談話室へと行った。










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