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《イケメン革命》.Alice. 《夢小説》

第3章 With Jonah(ヨナ) Act2




ブランの家を出て、馬車に乗り込むまで沈黙を守った四人だったが、カイルがもう我慢できないとばかりに吹き出す。


「”俺のミルフィーユ”って…!?」
「うるさいっ‼︎」


それこそ、ミルフィーユの上のイチゴのように真っ赤になったヨナが怒鳴りつけるものの、カイルに反省の色はない。つられて、エドガーも笑みを溢す。


「ヨナさんらしいですね。」
「うるさいって言ってるだろ…っ!」
「ねぇ、ミルフィーユってどういうことなの?」
「だからもう何でもないって言ってるでしょっ‼︎」


アリスの発言はわざとではない。ただ本当に疑問に思ったから聞いただけだが、完全に拗ねたヨナはアリスの方を見向きもしない。


「どうしたの、ヨナ?何か今日様子が…」
「別に何でもないよ。」


ツンと明後日の方向を向いたヨナは、耳まで真っ赤にしてるが、返事はそっけない。アリスがその様子に口を尖らすと、苦笑したエドガーが言う。


「アリスさん、こんなヨナさんをよろしくお願いしますね?」
「? はい。」
「エドガー! 余計なこと言わなくていいんだよっ!」


ヨナがまた怒鳴るが、エドガーは可笑しそうにアリスに微笑みかける。


「お前らー、今からそんな騒いでると、これから始まるパーティーの前にくたびれちまうぜー?」
「カイルは酒が飲みたいだけでしょ。」
「まぁ、あってるけどなー。」
「そろそろ会場に着く頃ですよ、アリスさん。」



エドガーに言われて馬車の外を覗くと、そこには今日のダンスパーティーの会場となる豪華な建物が見えた。



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