第2章 With Ray(レイ)
レイはトン、と軽い力でアリスの肩を押し、ベッドの上に仰向きにさせた。
「レ、レイ...?」
「お前鈍すぎ。いい加減わかれよ。」
言って、レイに上から覆いかぶさられたアリスは、意味がわかって顔が真っ赤になった。
「い、いきなり...!?」
「いやだ?」
「い、いやじゃないけど、心の準備が....」
ドキマギするアリスに、レイは優しく笑ってアリスの唇を指でなぞった。
「それは俺を長いこと待たせた罰、だな。」
レイは意地悪く笑ったと思うと、アリスの返事を待たずに口付けた。