第2章 With Ray(レイ)
アリスが言われた通り、そろそろとベッドの上に座ると、レイもその隣な腰掛けた。
レイの澄んだ緑の瞳がよく見える-------。
あまりに近い距離に、アリスは身がすくんだ。
その様子を見て、少し真剣な表情になったレイが言う。
「...まだビビってんの?」
「だって....」
「じゃあ俺の前でもっとリラックスして。これもキング命令。」
未だにレイが何で自分を呼びつけたのか分かっていないアリスは、おずおずと従った。
「何、アリスはキング命令だとそんなよく言うこと聞くの?」