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《イケメン革命》.Alice. 《夢小説》

第2章 With Ray(レイ) 




アリスの目の前にいるレイの瞳は、酷く冷たい。


年上にも年下にもフランクなレイは、気取った感じがなくて、キングの割には、フェンリルほどじゃないにせよ、どこか親しみやすい雰囲気があった。


魔法を嫌い、必要以上の力で人をねじ伏せるのを拒んだレイ...。わかりにくいけど、とても優しい心の持ち主だった。黒の兵舎で暮らして、それだけは確実にわかったことだ。


レイは滅多に爆笑なんてしない性格だけど、心ではちゃんと笑ってた。怒ることは珍しかったけど、いつも部下を思ってのことだった。


そのレイが、今、激怒している。冷たく光る赤い瞳で我を忘れたように静かに激昂しているのは、顔を見れば明らかだ。


こんなレイは初めて見る....


魔法を躊躇なく使い、エドガーを容赦なく攻撃するレイの姿は、アリスを淡々と追い詰めたランスロットのそれよりも恐ろしく見えた。


背筋が、凍る------



あなたは一体誰なの?




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