第2章 With Ray(レイ)
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「防戦一方ですか、黒のキング。口ほどでもありませんね?」
魔宝石で、あたりのものを浮かしては次々と攻撃の矢とするエドガーに、レイはただ剣で弾き返したりしているだけであった。
「...ボスっ!!」
「おっさんは休んでろって言っただろ?」
居た堪れなくなり、負傷しているにもかかわらず、加勢しようとするシリウスをレイが制した。
尚も攻撃を受け続けるレイに、エドガーが愉しそうに笑う。
「そういうの、痩我慢っていうんですよ。ヨナさんもよくやります。」
「....お前、よっぽどアイツのこと好きなのな。」
「一応、同じ軍の仲間ですからね。」
声色だけでも平静を装うレイは、大分息が上がってきている。
そんな様子を見透かしたのか、エドガーは間合いを詰めて猛襲する。
「貴方も今後のために覚えておくといいですよ。」
「レイ!!!」
思わず、アリスが遠くから声をあげるが、足元がふらついたレイはエドガーに急所を突くことを許してしまう。
「.......部下は案外、上司に頼ってほしいものだって。」
静かに言ったエドガーの傍で、レイがドサリと倒れた。