第3章 貳號艇
その日の晩ごはんは、
私がきたということでパーティーっぽくしてくれました。
「いーっぱい食べてねっ!
あ、俺の隣に座りなよっ。」
「よぎ、おれも松岡ちゃんのよこすわる!」
「じゃあ、與儀さんと无ちゃんの間でいいかなぁ?」
「そうだねっ。」
「ここ、ここ!」
「…ったく、飯ぐらい静かに食えよ。」
「ごめんね、花礫くん。」
「もーお、花礫くんっ!!
松岡ちゃんをいじめちゃダメでしょーー??」
「俺はお前と无に言ったんだよ!この変態。」
「へ、へんっ!!??ひっ、ひどいよぉ~~!!
ツクモちゃん~~!」
「與儀、ああ言ってるけど、花礫くんも一緒に遊びたいのよ。」
「はぁぁ??んなワケねぇーだろ!」
つい笑ってしまう。
「おい、笑ってんじゃねーぞ!」
「あ、ゴメンナサイ…。」
すっごく賑やかです。
(怒られちゃったな…。
でも、みんなほんとに仲がいいんだな…。)
食事もすっごく美味しくて、楽しくて。
そうそう。
なんと、食事を運んできたのは黒いふわふわのうさぎさん。
…といっても機械だけど。
でも、お喋りもするの。
貳號艇の防御システムだってツクモが教えてくれた。
「料理だメェ。」
「か、可愛いぃ~~!!
こんなに可愛いのに、防御システムなんですか??」
「そう!すっごいんだからっ!
あと、掃除とか料理とか、何から何までしてくれるんだよっ。」
「へぇ~。凄い…。」
「それとね、けづくろいするとね、うれしいってなるんだよ!」
「…嬉しいってなる?」
「嬉しいって言う、って意味だよ。」
こっそり與儀さんが教えてくれる。
(无ちゃんの話し方、少し変わってるな…。)
なんて考えてたら、花礫くんが
「なぁ、アイツの喋り方変だと思わねぇ?」
って。
「あ、でも、このくらいの子ならこんなものなのかなって…。」
「このくらいならさすがにもっとちゃんと話すだろ。」
「え、そうなの?じゃあどうして…?」
「アイツ、動物なんだって。」
「え?」
(ええ??)
「ニジっていう動物なんだって。」
「え、えええぇぇっっ!!!
ど、ど、動物~~!???」