第2章 アカツカ王国の章
カラ松「大いなる女神が祝福する神聖な部屋へ迷い込むとは、不届き千万…!」
私を見た途端、カラ松君はキッと睨みつけて剣を抜いた。
そして、その剣を私に突きつけるんだ。
これ、どっからどう見ても本物だよね!?
「ヒッ…!」
カラ松「この、騎士カラ松が切り捨ててやろう…!」
そう言って、カラ松君が思い切り剣を振り上げたその瞬間だった。
チョロ松「騎士カラ松、お辞めなさい」
そのに立っていたのは、チョロ松君!!
女神の服から一変替り、黒い燕尾服を着てる。
こっちのほうが格好良くて似合うよ!
カラ松「何故止める?この者は、神聖な部屋を汚す不届き者!」
チョロ松「女神のお告げによると、幸福の姫は異世界の者。そこに座ってる女の服装は、どう見てもこの国の服」
チョロ松君が指差した女の子を見ると、女の子は物凄く悪そうな笑顔を浮かべてチッと舌打ちしていた。
その顔が、悪戯がバレた時のおそ松君みたいでスゴークムカつく。
さっきの可憐な美少女は何処へ!?
しかも、服装だってファンタジーの町娘っぽい服装。
カラ松君やチョロ松君の世界の服と、よくマッチしてる。
カラ松「だがしかし、この者が自分を幸福の姫だと…。ベッドにも座っているが?」
チョロ松「この、お馬鹿さん。異世界の者が幸福の姫、と言う呼び名を知ってるとお思いですか?この名称は我が国が付けた名称。女神が付けた名ではありませんと説明したでしょう?」
チョロ松君がジロ目で睨むと、カラ松君は半泣きになりながら一歩下がる。
やっぱり、弟には弱いんだ?
異世界っぽい説明は受けたし、それっぽい世界だけど根本的な性格は似てるのかもね。