第2章 アカツカ王国の章
目が回り、気持ち悪い。
ぐわんぐわんと脳みそが揺れるみたいで、凄く気持ち悪い。
そして、その揺れが収まると、また景色は変わっていた。
雲の上に居たのに、気づけば大理石で出来た壁に、豪華な金の装飾。
そして、私は貝殻のようなベッドの上に座っていた。
「なぁにここ?」
辺りを見渡していた時、隅でガサガサッと音がする。
その音の方を見ようとベッドから降りた瞬間…。
??「衛生兵ー、衛生兵ー!曲者ー!!」
気づけば、私がさっき座っていたベッドに見知らぬ人が座っていた。
燃え上がるような紅蓮の髪の毛の女の子。
とても髪は長くて、見た感じ可憐な女の子。
口元に手を当てて、プルプル震える仕草はもう完璧だよね!
「ごごご、ごめん!気がついたらここに居て…」
??「幸福の姫の部屋に入る不届き者よー!!」
「えぇぇぇ、お、お姫様の部屋に迷い込んだの!?」
私がワタワタしているうちに、ベッドの目の前にあった扉が開いて、扉から出てきたのは、白銀の鎧を着たカラ松君…!?