第11章 Kept you waiting, huh.
三人で、家をあとにして小栗は助手席にそして長瀬と松本は後ろの席へと一緒に乗り込んだ。
旬『ったく、お前……無茶し過ぎだよ。 今の時代そんな切った張ったの世界なんて無いんだからな。 血印を取るのだって、あんなの智也をちょっとびびらせて引かせる為のものだからな……』
智也『だけど……、とにかく夢中で…… もう二人と離れるのは嫌だったから夢中で……。』
潤『俺の手紙も、届いてなかったんだな………智也………
俺もずっと会いたかった。 怖い思いさせてごめんな……』
そう言うと、震えが止まらない長瀬の体がを抱きしめて背中を擦った。
旬『俺にも後で抱きしめさせろよ。 』
智也『うん………。 二人ともありがとう。』
ふっと笑ってそう言うと後ろに伸ばした手で頭をポンポンと撫でた。