第11章 Kept you waiting, huh.
案の定そのあと、何度か出した手紙も返事は来ることはなく10代になる頃には自分から出すことも思い出すことすら少なくなっていった。
そして、15才の冬小栗は普通の一般家庭の家に引きとられる事になって、松本は本当の父親の昔からの友人という近藤に引き取られる事になったんだ。
『もしもし……。 俺。 智也だ……… 助けて……潤………』
それがその翌年、突然ヤバいバイトに手を出して追われて、長瀬から近藤の家に電話がきたんだ。
近『今回は、息子の一刻の頼みで助けたが…、
お前の家の事もあるのだから、今後一切うちの潤と関わらないと、
ここで仁義を立ててもらおうか。』
闇の運び屋からはなんとか長瀬と手を引かせる事が出来て、家に呼ばれた長瀬の前には契約書と血印を押す為の短刀が置かれる。