第24章 愛の男
二『ねぇ。雅紀! …話聞いてた?』
相『ゴメン。 聞いてなかった。』
大『ねぇ。相葉ちゃん? 大丈夫? 何か疲れてる?
何か最近俺たちに隠してる?』
相『いや、何にもないよ……。ゴメン。 ちょっと違う事考えてただけだよ。 なんだったの?話って。』
二『来週月曜日さ、智が部活ないから久しぶりにご飯行こうって話。』
相『いいね。行こう行こう。』
大『約束ね? それと隠し事は無しだからね?今じゃなくてもちゃんと話してね? 』
そう言って大野は俺の手を取ってぎゅっと握った。
いつもぼんやりしてるのにこういう時だけは何故か鋭いんだよな…と、そろそろ絵も完成出来そうだし二人にも話しないとなと心に決めてその日も教室へと向かった。