第22章 真実はいつも…
そうして。
あれから数年がすぎたころ長瀬の犯人と言われている男の逮捕と入院が報じられた。
丸『今井が出所なんでちょっと行ってきます。』
トレンチコートに目深に帽子を被るとボイスレコーダーをつかみ取るようにして急いで警察へとむかう。
ちょうどタイミングよく裏口から出てきたところをシャッターをきると少し様子を伺う。
滝『これに懲りてもう二度と、同じ事を繰り返すなよ……』
今『あ~~っ………。 清々しいね~やっぱりシャバの空気はいいね~
なんつってな。 ただの入院生活だけどな。』
そんなやり取りを見届けつつフラりと声をかけに行く。
『こんにちは~。 あなたが今井翼くん?
私こういうものです。 是非ウチであなたのこと、あなたの親の事、特集させていただきたいんですよねぇ? あっ………と申し遅れました私、ジャーナリストの丸山。と申します~』
そう言うと名刺をその胸に押し付けた。