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【HQ】君に好きだと言えたなら

第8章 俺の知らない君(潜尚保×白布姉同僚)


 そんな中、初めてゆりちゃんから連絡が来た。いつも連絡するのは俺からだったから、俺は喜んで、届いたメッセージを開いた。


『尚保AVとか見る?』


 一瞬自分の目を疑った。勉強で目が疲れてるのかもしれないと思い、目を擦り、もう一度携帯へと視線を戻したが、やはり表示されてるメッセージは、先程と同じ。AVって、アダルトビデオ…だよな?もしかして他に意味があるのかと思ったが、考えても行き着く答えは一つ。なんでゆりちゃんが俺にそんな事聞くのか。そして俺はこれになんと返信をするのが正しいのか。正直にたまに見ることもあると答えてドン引きされないか。嘘をついて見ないと答えれば、それって男子高校生としてどうなの?と言われないか。どっちも大いに在りうる。考えた末に出した返答を打ち込んで送信ボタンを押した。


『どうしてそんな事聞くの?』
『友達にあげる。年下の好みが分かんないから参考にしようと思って。』


 友達。多分それは男だろう。ゆりちゃんは美人だから男にモテる。でも、そのせいで同性から好かれてなかった。ゆりちゃんが女友達と一緒にいる所を見たのはゆりちゃんが中学一年の時が最後だった。…ていうか、年下に興味はないって言ってたのに。湧き上がる嫉妬心に心が染まっていった。


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