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恋のはなし。

第3章 私たちの秘密






「あれ?あなたは、桐山さん・・・?」


・・・ん?


桐「・・・っ そ、それがどうしたんだよ!!」

「俺のこと、お忘れでしょうか・・・?
 5年ほど前、俺の家でお会いしたのですが」


あれ?
私のよく分からないところで話が進んでる・・・
なんだ・・・?
どうした急に・・・





桐「・・・あっ」


「ここは、俺の父の顔に免じて
 お引きいただけないでしょうか?」



え・・・?なに・・・?
どうにかなったの・・・?



背後にいた桐山さんが走っていくのが足音分かった。



はぁ・・・良かった・・・
どっか行ってくれた・・・

そう思って、ほっとすると、
急に肩が震えた。



こ、怖かった・・・
男の人に目の前であんなにキレられたことなかったから・・・

自分の肩を抱きしめ、震えを抑えていると、






「大丈夫・・・?」



『・・・っ』

な、涙ふかなきゃ・・・っ







『・・・あ・・・、すみません。
 助かりました・・・も、もう大丈夫です・・・』




そして、気づかれないように、涙をぬぐい、

一呼吸おいて



「えへへ・・・本当大丈夫なんで・・・」



そう言って振り向くと、

「えっ・・・」












この黒髪・・・









この顔・・・











え・・・嘘でしょ・・・


何でこいつが・・・





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