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恋のはなし。

第3章 私たちの秘密






「あの、失礼?」






急に声が聞こえた。
低く、とても落ち着いた声。
そして・・・


グイッ


自分の腰元が強く後ろに引かれ、
誰かの胸に顔が当たった。





つ、次は何事ですか!?
これは・・・また抱きしめられてる感じっすか・・・?





桐「お、お前!誰だ!!!なんだよ!!」

「・・・いや、彼女が嫌がってるように見えたので」


あ・・・
この人助けてくれたんだ・・・


桐「は?ふざけんな!僕は彼女に用があるんだ!!
  邪魔すんな!!!」


わあああああ・・・
怒ってるよ・・・


「彼女が嫌がっていることも分からないのですか?
 女性を泣かせるなんて男のすることではありませんよ?」


やば、泣いてるのバレてる・・・


桐「・・・っ!? う、うるさい!!!
  彼女を返せ!!!!!」

「返せとは、なんですか?
 見ていた感じ、あなたの物でもないでしょうに・・・クス」

桐「だ、だまれ!!お前なんなんだよ!!
  急に出てきやがって!!!」






ああああ・・・
どうしよ・・・
完全に巻き込んでしまった・・・



助けてくれた人に申し訳なくなって、
その人から離れようとした。





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