第3章 私たちの秘密
ややや、やばい・・・
たまに、私も求婚されることはあっても
いつも、親同士で仲良くなって、
「この機に婚約させちゃうかーーー!!!」
なんて流れが専らだからだ・・・
「加奈子さんのこと、ずっと見ていたい・・・」
えぇ・・・
どうしよ・・・
桐山さんはかっこいいけど・・・
ムリムリムリムリ!!!!
まだ、16歳だし!!!!
どうにか
“私はその気はないわよ!”
って知らせなきゃ・・・
いけ、いくんだ加奈子!!!!
『あ・・・えっと・・・
その・・・エヘ』
NOーーーーー!!!
なに私照れてんだよ!!!
えへ・・・じゃないよ!!!!
どうすんの!!!
よし、しっかりするのよ加奈子。
『・・・そ、そんなことないですよ!
私なんかよりも全然綺麗な人多いし・・・』
私じゃ、桐山さんに合わないです。
と言おうとした瞬間
ガシッ!
『・・・へ!?』