第3章 私たちの秘密
キーンコーンカーンコーン・・・
『おわった~』
今日も1日、特に問題もなく放課後となった。
ユ「加奈子~、放課後ちょっと寄り道して帰らない?」
私も唯ちゃんも部活に入っていないため、
放課後は2人で帰ることが多い。
ちなみに、修二は弓道部。
身長がハンデにならないスポーツは彼曰く弓道だけらしい。
・・・実際どうなんだろう・・・(笑)
『うん、いいよ~!
けど、用事あるから結構すぐ帰らないといけないかも~』
ユ「あ、平気平気!
私も今日はお兄ちゃんが早く帰ってくるから、
ほんのちょっと寄り道するだけ!」
うふふ~と言って唯ちゃんは
頬を両手で抑えながらクネクネしている。
『はは・・・
ゆ、唯ちゃん・・・帰ろー・・・?』
帰り道、唯ちゃんはお兄ちゃんとお揃いにする
キーホルダーを真剣に選んでいた。
その後、私は電車通なので、駅で別れる。
いつも、私たちの放課後はこんな感じ。
電車で20分ほど揺られ、
そこから、また自転車で10分。
ドでかい建物が見えてくる・・・
ガチャ・・・
「おかえりなさいませ、お嬢様」
・・・そうなのです。
ここが、私の家・・・