第2章 愛しの焼きそばパン
どうにか、女の子たちを落ち着かせ、
野蛮女と教室を出た。
そして、人の目が届かないところに行き
『・・・で、どうしたの?』
そう、聞いてみるとポカンとした彼女がいた。
◆「え、え、結城君があゆみ先生に用があるんじゃないの?」
・・・あ、そっか
この子アホな子だった・・・
『・・・ずっと、俺のこと見てたでしょ?
なんかあったのかな?って思って
場所変えたんだけど・・・違った?
◆「・・・あっ・・・」
彼女の瞳が揺れた。
え・・・っ泣く・・・?
『・・・どうしたの?』
優しく聞いてみる。
すると、少し顔を赤らめて、
目には涙をためて見上げてきた。
だから、それ、天然なの・・・?
◆「・・・あ、あの・・・
私・・・ずっと・・・」
ずっと・・・?なんだ・・・?
◆「ずっと、好きで・・・」
・・・え・・・
好き・・・・・・????
え、うそ・・・だろ・・・
急に・・・?何で・・・
◆「諦めようと思ったんだけど・・・
やっぱり諦めきれなくて・・・」
こいつ・・・
やっぱり、俺に惚れてたんじゃん・・・
はは、やっぱりな・・・
これで、2年4組の女の子はコンプリート・・・
◆「だから・・・
そ、その!焼きそばパンとコロッケパン、
交換してください!!!!」