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恋のはなし。

第2章 愛しの焼きそばパン





じーっとその光景を見ていると、






セ「え、えっと・・・
  桜井さん・・・?どうかした・・・」





『・・・・!?』



や、やば・・・
パン見すぎた・・・




『い、いや、なんでもない・・・』

セ「・・・そ、そう・・・?」


結城清玲は「ははっ」笑いながら
焼きそばパンを食べようとした。







『あ!!!!』






セ「・・・!?

  ・・・やっぱ何かある?」




あー、やっぱり諦めきれない・・・
目の前に焼きそばパンちゃんがいる・・・
それだけで、目が離せない・・・

すると・・・




「ちょっと!桜井さん!さっきからなんなの!?」
「そうよ、桜井さんは1限目に結城君と
 2人きりになれたからって
 仲良くなれたと思ったら大間違いなんだから!」
「そうよ!1人だけずるい!!」

女子たちの攻撃が始まった。



いや、私はナルシスト男に、というか
焼きそばパンちゃんに用があるんだけど・・・

なんて言うこともできず、




『い、いえ・・・なんでも・・・』




仕方ない・・・
この女の子たちとは戦う元気はない・・・

諦めよ・・・(泣)





そう思ったとき







セ「桜井さん」







『・・・え?』







なに・・・?








セ「桜井さん、ちょっと来てくれない?」






「「「えっ!」」」


女子が過剰反応する。






えぇ・・・

もう闘う元気はないって言ってんじゃん・・・


そっとしておいてほしいのに・・・




「ちょっと、清玲君!なんで?」
「いいじゃん、桜井さんはほっとこうよ!」



ほ、ほらあ・・・

もう、いいんだって
本当に諦めたよ・・・




セ「ごめんね、実は、さっきの化学の教科書のことで
  先生に聞きたいことあったから、
  それだけ一緒に聞きに行ってくるだけだよ」



えー・・・

聞きたいこと・・・?
今じゃなきゃダメかな・・・
傷心中なんだけどな・・・



「え、でも・・・」
「清玲くん・・・」




セ「大丈夫。すぐ戻ってくるよ。
  桜井さん、来て」




『え、・・・う、うん』




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