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恋のはなし。

第2章 愛しの焼きそばパン






ユ「あ、加奈子。今日は遅かったね
  買えた?焼きそばパン」







『・・・・・・・・』







ユ「え、なに・・・?どうしたん?」

『・・・・・・・これ・・・』

ユ「ん?・・・

  コロッケパン・・・?」








『・・・・・・・・・・・・・』








ユ「焼きそばパン売り切れてたの?」


首をゆっくりと横に振る
















『・・・・・・間違えた・・・・』











そう、焼きそばパンとコロッケパンは
形が一緒なので同じところに並んでいる。


おそらく私は、手を伸ばし、コロッケパンを掴んで
焼きそばパンちゃんとすっかり間違えてしまっていたのだ。






ユ「あー・・・ドンマイ」

『・・・週一の楽しみが・・・』

ユ「来週また頑張りなよ」

『・・・・うん・・』




唯ちゃんにはそう言われるけど、



やっぱり焼きそばパンが食べたい・・・
















「清玲くーん!これ焼きそばパン!」




『・・・っ!?』

や、焼きそばだと!?










声のする方を見ると、


なんとあのナルシスト転校生の取り巻きAの手に、
愛する焼きそばパンちゃんがいた・・・



うそぉぉ・・・










セ「ん?焼きそばパン?美味しいの?」



美味しいの?じゃない!
めちゃくちゃ美味しいんだよ!!!



「そうだよー!水曜日だけ販売してて、すぐ完売しちゃうんだから」



そうなんだよ・・・
だから、毎週こうやって必死に・・・

ってか、キミなんでその焼きそばパンちゃん持ってんのさ・・・



セ「へぇ、そうなんだ」

 「だから、清玲くんにあげるよ!
 友達に頼んで取っといてもらったの」














『・・・・・・・・・・・』













に、憎い!!!!



ファンでもないのに焼きそばパンちゃんに
ありつける、ナルシスト男が憎い!!!


睨んでやる!!睨みつけてやる!!






そして石になってしまえ!!!!






石になってしまえばいいんだぁぁぁ!!(泣)




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