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恋のはなし。

第2章 愛しの焼きそばパン





毎週水曜日は、学校の近所のパン屋さんが来てくれる。
その中の焼きそばパンは一番人気の商品。

私もその虜の一人。

なので、いつもはお弁当だが、
水曜日だけは焼きそばパンと決めている。












売店に着くと、もうパンの売り場の前には人だかり。



あれ、今日はどっかのクラス時間前に授業終わったんかな・・・
やばい焼きそばパンちゃん・・・

人をかき分けて覗いてみると、








『あ!焼きそば!』







まだいる・・・
私を待ってるあの子(焼きそばパン)がいる・・・

今行くよ!!と手を伸ばした。



人が邪魔でパンの存在は確認できないが、
しっかりと掴んだ。





『お、おばちゃーん!これください!』


なんとか、おばちゃんの顔も見えなかったが、
ちゃんとお金を払うことができた。



よし、帰ろう。

そう思って、人込みから出て、手元を見ると












『・・・・・・・・・・・』













売店の前で固まる加奈子。

形はしっかり焼きそばパン。
だけど、










え・・・


















『・・・や、焼きそばが入ってない・・・』











なんで・・・?入れ忘れ・・・?

な、ワケがないのだ。
ラベルをよく見ると、



















[コロッケパン]




















『・・・ん?・・・・・』


え、うそ・・・






いや、ちょっと待て・・・






もう一回ちゃんと・・・























[コロッケパン]
























『っ!?』








う、嘘だろおおおおおおおお!!






この私が焼きそばパンちゃんを間違えるなんて!!!!






急いで人込みに戻る。






しかし、

そこには・・・



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