第1章 夢?いや、現実?
「おいぃぃぃ!!まるで、俺が襲ったみてぇじゃねぇーか!!」
や、まぁ…確かにそのとおりだけど~っ
ってか、ここどこ?!
私…昨日自分の布団の上に力尽きて寝っ転がったはずなんだけど…一夜でなにがあったの…?
「まぁ、お嬢さん。なにがどーなったか知らねーけど…服きたらさっさと出ていってくれなァ?俺めんどくせぇーこと嫌いだから」
私はそっと布団から顔を出す。
銀髪の人は頭をガシガシと掻いている。
…あ、そうだよね。
服…服〜…辺りを探すも服はどこにも見当たらない。
「あの、すいません…服…無いみたいです」
「服ねぇってどーゆーことだよ!おま、どーやってきたんだ!まさか…裸か!」
「んなわけないですから!!目が覚めたらここにいたんです!!」
私にだって訳が分からない。