第1章 夢?いや、現実?
「目が覚めてここにいたってありえねーだろぉ!!」
「そうですよね、ありえませんよね……あ…」
一つだけ、有り得ることを…
いや有り得ないことだけど…あるとしたら一つだけ可能性がある。
「あ…ってなんだ?!なんか、思い当たる節でもあんのかぁ?」
「はい…あの……トリップかもしれません」
「トリップ?んだそれ…」
「あ、えっと…説明します。そ、その前にっ!ふ、服貸してくれませんか!!」
「あ、そーだなァ。仕方ねぇ、俺の服貸してやるよ」
そういうと、
波模様が描かれた白い着物を渡された。
「あ、ありがとうございます…でも、着方わからないデス」
「はぁ?ったく、じゃあ、こっち着て」
と、今度は黒い服に赤ラインの入った上の服を渡された。
「あ、ありがとうございます」
着てみれば、ブカブカで袖は肘のところ丈は太ももの所まである。
まぁ着てないよりは全然いいか、、。