第1章 夢?いや、現実?
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「んだこれぇぇぇぇぇえ!!!」
…誰かの叫び声で私は目を覚ます。
誰かの叫び声って、誰の…?
目を開けると、
見慣れない天井が目に映る。
「ふぁぁ…」
体を起こすと、
パジャマを着た銀髪の男の人が驚いた様子で私のことを見ていた。
………あ、これは夢だ。
私はなかったことにして布団に潜る。
そして、目をつぶる。
覚めろ覚めろ…夢よ、覚めて~!!
目が覚めた、そう信じて起き上がる…が、
やっぱりいる銀髪の人。
「…あ、あのぉ……えっと、俺…昨日お持ち帰りしちゃった?わけねぇよな、うん。そーゆーお店行く金ねぇし?まさか、ストーカー?辞めてくれよ、うんうん」
こうなったら、直接確認するしかない!
「……あの…これは、夢ですか」
「いや、現実ですぅ。つーか、ふ、服着なさい。いつまでもそんな姿でいたら風邪ひきますよー」
…ぱっと自分の姿を確認すると、 服を着ていなかった。
「きゃぁぁ」
私は、急いで布団で体を隠す。