• テキストサイズ

白黒の運命

第2章 適合者


「改めて僕はアレン・ウォーカー、こっちはトマです」

「それで、このこの手の中にあるのが、なんだっていうんだい?」

女性は少し苛立ちながらアレンに問う。

アレンは少し息を吸うと話し出した。

「僕とトマはヴァチカン特別機関、黒の教団のものです」

「黒の教団……?」

聞き慣れない言葉に2人は疑問符を浮かべる。

「はい、黒の教団とは、千年伯爵率いるAKUMAという殺人兵器を破壊するためにヴァチカンに設けられた特別機関です」

殺人兵器という言葉を聴いた瞬間、女性とアランの間に緊張が走る。

「破壊兵器……ってどういうことですか……?」

「AKUMAとは、人の魂をとりこんだ生きる殺人兵器です。AKUMAは破壊されるまで殺人行為を繰り返す哀れな機械です」

震えるアランの体を女性がぎゅっと抱きしめアレン達を睨む。

「そんな黒の教団のおえらい方々がこんな小さな街になんの用があるってんだい?」

「僕とトマはイノセンスの適合者を探しにこの街を訪れました」

またわからない単語が出てきて、女性は顔をしかめる。

「イノセンスとはAKUMAを倒すことが出来る唯一の武器です。AKUMAは頑丈な材料で出来ているため、銃などでは破壊できません。また、イノセンスは誰でも扱える訳ではないんです。選ばれた者のみが扱えます。イノセンスが選んだ適合者のことを僕達はエクソシストと呼んでいます」

そこまで聞くとアランははっとしたように顔を上げた。

「僕とトマが所持していたイノセンスが急に反応し始めて適合者を探すために、この街へよりました。本当はここでは休むだけのつもりだったんですが……イノセンスの適合者が見つかりました。アラン、あなたです」

アランは目を見開いてアレンたちのことを見つめた。

「嘘でしょう……」

「いいえ、嘘ではありません。あなたの手の中で光っているイノセンスが紛れもない事実です」

アランは震える声でアレンに聞いた。

「適合者だった場合……私はどうなるんですか……?」

アレンは一瞬つらそうな顔をすると、重々しく口を開いた。
/ 30ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp