• テキストサイズ

DIABOLIK LOVERS MOONLIT NIGHT

第5章 `Halloween party.(特別企画:逆巻)


*逆巻シュウ*


「ここにいたのか」

声がした方を見上げると、美しいコバルトブルーの瞳を此方に向けている、彼──逆巻シュウがいた。

『貴方は、此処にいていいんですか』

毎度の事ながら、そう書いた紙を見せる。ダンスホールでは、今まさにダンスを踊ろうとしている男女が見えた。

「別に、パーティーとかどうでもいい…」
『そうですか』
「──でも、」

彼が体を前に倒してきた事で、私との距離が縮まる。

「あんたとなら、一緒に踊ってもいいけど?」
『え? 顔、近いです!離れて下さい!』

そう書いた紙を見せたら、彼は悲しそうに此方を見つめて、

「…どうしても、か?」

と云ってくるのだ。これは、狡い。

『どうしても、です!』
「そこまで云われるとかなり傷付くんだけど」
『すみません』

そんな会話をしていると、ついにダンス曲が流れ始めた。

「もういいからさ、ほら」
『?』

彼は私の手を取り、そのまま私の手の甲に口付けた。










「俺と踊りなよ。お姫様」


パーティーはまだ、始まったばかり。
/ 14ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp