DIABOLIK LOVERS MOONLIT NIGHT
第5章 `Halloween party.(特別企画:逆巻)
今日は、逆巻家主催のHalloween party当日。
回りの人は皆仮装していて、私はというと、本来の姿に戻って参加していた。
頭に生える銀色の獣耳と、後ろに生える銀色の尻尾。銀色の瞳は、うっすらと光輝いている。
私の本来の姿。それは、化け狐なのだ。
──そして、今回。私はこのHalloween partyにお呼ばれしたのだが。どうも大勢の者達に囲まれながら過ごすと云うのは苦手で、いつのまにかバルコニーまで流されてきてしまっていた。
そこで暫く一人でいると、突然。
目の前に影が差した。