• テキストサイズ

その後、それから

第1章 最終章 始まりの追憶


ユラムの顔に大量の血が飛び散り、ユラムは我に返った。そして目にしたのは、明らかに助からないセラーの姿だった。
セラーの右手は切り落とされ、落ちた手も切り刻まれていた。
身体は上半身しか形を成していなかった。

「兄貴!どうして!何で俺なんか」
「…ユラム……バカだな。さっき…教えたろ?お前の…こと…大事に思ってる人が…いるって。」
「でも!だからってこんな!」
「…泣き虫だな……ユラム。ごめんな…お前は死ぬな…俺はお前のこと、ずっと本物の弟……みたいに………。」
「兄貴……?兄貴!セラー!」

セラーは激痛の中でも、穏やかな表情で息絶えた。兄として、ユラムを守り抜いて。

/ 11ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp