第11章 掃除の管理人《後編》
「じゃあ、グラビルームは今日床掃除だけなので取り掛かりますね」
「うん、何か手伝うことある??」
…聞いたか皆の衆。
さっきの部屋では手伝うどころかミルクティー淹れさせられたんだぜ?
春さんまじで天使だわ…!!
「いえ、大丈夫ですよ。そのお気持ちだけでとっても有難いです」
「そっか…じゃあ、こはねちゃんお昼まだだよね?何か軽いお昼ご飯作るから、終わったら一緒に食べよう」
…聞いたか皆の衆。
さっきの部屋ではご飯作ってもらうどころかミルク(以下省略)
お昼の食費も浮くし、人に作ってもらったご飯はおいしいし、いいことずくめだ。
「ありがとうございます!床掃除気合い入れてしますね」
「あはは!じゃあ俺も気合い入れてご飯作るね」
そして…
私は、共有ルームの床掃除を終わらせると、モップをしまって春さんに声をかける。