第11章 掃除の管理人《後編》
「春さーん。終わりました」
「こはねちゃんお疲れ様!もう少しで出来るから、ちょっと待っててもらってもいい?」
「了解です!じゃあ手洗ってきますね」
「うん、行ってらっしゃい」
私が手を洗って共有ルームに戻ると、もう既に春さんがテーブルに料理を並べていた。
「うわー!!おいしそうです!!」
テーブルにはサラダとコンソメスープ、そしてメインにトマトとモッツァレラチーズのパスタが置かれていた。
やばいオシャンティーすぎる…!!
これカフェとかで1200円くらい出して食べるやつやで…!
「そう言ってもらえると嬉しいな。じゃあ食べようか」
「はい!いっただっきまーす!」
「いただきます」
私はまずメインのパスタを食べる。
「やばい美味すぎる天才ですか」
「あはは、上手く出来てて良かったよ」
「家でこんなにもおいしいの食べれるなんて私は幸せ者です…!!」
「こはねちゃんって、本当に美味しそうに食べてくれるから作りがいあるよね」
「わたし人の作るご飯が大好きなんですよ。どうしても自分だけだと適当になっちゃうし…」
「確かに、人に作ってもらった料理は腕が良い悪い関係なく嬉しいよね」
「はい。なので春さん、ご飯作ってくれてありがとうございます」
「ふふ、どういたしまして」
「洗い物は私がしますので、任せてください!」
「こはねちゃん、ありがとうね」
「いえいえ、せめてものお礼させて下さい」
そして、お昼を食べた後は春さんが食後の紅茶まで淹れてくれた。
至れり尽くせりすぎて、私は終始幸せでしたとさ。