第9章 管理人の災難な夜
「!!!??!」
「えっ…嘘、停電?」
不味いな、停電か…
机に足とかぶつけたくないし、明かりがつくまで下手に動けないじゃん…
でも、駆の場所はちゃんと確認しとかないと…
「駆~どこらへんにいる~?」
「こはねさん!!俺はここです!!こはねさん!!ここに居ますよ!!」
駆が必死な声で私に場所を知らせている。
…ってか必死すぎやしないだろうか。
「んー…ここらへん…?」
駆の声が聞こえた方に、なんとなく手をのばしてみる。
すると、何かにぴたっと手が触れたので、おもいっきり掴んでみた。
「ん?これ駆「ぎゃああああ!!腕にいいいいいいく♂はゎな※あkpd!!!!」あだっ!!」
どうやら掴んだのは駆の腕だったらしい。
そして、駆のいきなりの叫び声に驚いた私は、思わず手を離してしまい、そのままテーブルらしいものに足をぶつける。
「っっっ!!」
あまりの足の痛さに私は悶絶。
「こはねさん!!いま何かが腕にっ…腕にいいいいいいい!!」
いや普通に考えたら何かじゃなくて私だろうがよ!
そう叫びたかったが、どうにもこうにも足が痛くて声が出せない。
「あれ…こはね…さん…?」
「こはねさん、どこですか…?」
私から返事が返って来ないもんなので、駆が心配そうに何度も声をかけてくる。
でも今は痛さで返事返せそうにない…!!