第3章 管理人は乙女の戦場へ
そんなこんなで2人と私は別れ、駅の近くで友人達と合流し、今日の集合場所の個室居酒屋についた。
店員に案内され席につくと、もう既に男性陣が座っている。
「お待たせしました~!今日は宜しくお願いしま~す」
女性側の幹事の友達の声に続いて私達も会釈しながら席につくと、男性側の幹事が声を上げた。
「うわっ!可愛い子ばっかり!こちらこそ今日は宜しくお願いします」
「いやいや男性陣も素敵な方ばっかりですよ!先輩ナイスです!」
幹事同士が軽く会話を交わしている間に、私も今日来た男性陣を見渡してみる。
まあ…これはあんまり言いたくないけど…
普段からアイドルを生業にしている人達と毎日顔を合わせているので…どうしても普通に見えてしまう。
………だがしかし!!
それはただ目が肥えてしまっているだけでよく見たら全然イケメン!!
一緒に過ごしているのはアイドルでも、私は所詮一般ピーポー!!
彼氏とまではいかなくてもいい!!
せめてお友達になれたら…!!
こはね…!!ファイティンやで…!!!
そして1杯目のドリンクが届き、個室の扉から1番近い私が皆にまわしていく。
「よーし、それじゃあかんぱーい!」
男性陣の幹事さんが乾杯の音頭をとって、合コンと言う名の戦いのゴングがなった。
「それじゃあ、自己紹介からしていこっか!まずは男性陣からで、まず俺が幹事の……」
そして男性陣の自己紹介が終わり、女性陣も自己紹介していき、残すところ私のみになった。
とりあえず、職業名は伏せなきゃだから…受付って言っとけばいいか。
「えっと、桐島こはねです。20歳で…受付の仕事をしています。今日は宜しくお願いします」
ガタッ!!
「…?」
私の自己紹介が終わると同時に、何故か隣の個室から音がなる。