第1章 いつもと変わらぬはずの日々
2人で休憩室に移動する。
ちょうどお昼時なのでごはんを食べながらお話でも話しようかしら。
「グレルさん苦手な食べ物などはありますか?」
「い、いえ。特にはないです。」
「なら、よかった。これ昼食です。」
グレルさんの前に軽めの昼食を出す。
私特製のスープとサーモンサラダだ。
美容にいいとかなんだかでこんなメニューにしてしまったけど大丈夫かしら?
気になったからグレルさんの方を見てみると
「お、お〜っ!」
目をキラキラさせてサラダを見ていた。
よかった。気に入ったらしい。
こうして改めてグレルさんの顔を見てみるとなんとも言えなくなる。
白いキメ細やかな肌。
綺麗な黄緑色の目。
綺麗な指先。
この人がお洒落をひたら相当な美人になるんだろうと思いながらスープを口に運ぶ。
うん。今日もいい出来栄えだ。
「そういえば、グレルさんは何故雇われたんですか?」
「あ、実は美容系の仕事をしてまして。その時にスカウトされて…」
「あら、そうだったのですか。」
美容系のお仕事か…それならグレルさんがこんなに綺麗なのもうなずける。
「じゃあ、お化粧品とか詳しいんですか?私は全然分からなくて奥様の話についていけないんですよね。」
そう。私はそういうものに興味がなく、奥様の話についていけないのだ。
「あぁ、はい。それなりにはわかりますよ。」
「それなら奥様が喜びますね。」
思いのほか、グレルさんとの話が弾み少しは仲良くなれた気がする。どれだけ話しても尽きない、時間を気にさせない会話。
でも、そろそろ奥様が戻ってくる時間だ。