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【黒執事】あの真っ赤な薔薇のように

第1章 いつもと変わらぬはずの日々



奥様が朝食を食べている間にこれから使うお化粧品をドレッサーの上に出したり、
奥様が朝食を食べ終われば服を着るお手伝い。
そして、髪の毛のセットとメイク。

「奥様、口紅はいつもの色でよろしいですか?」

「ええ、いつもの色にしてちょうだい。あれは私のお気に入りなの。」

楽しそうにお化粧のお話をされる奥様。
もともと綺麗な顔がお化粧したことによって華やかな雰囲気になる。それに奥様は私を褒めてくれる。
この時間が私にとって幸せな時間だ。

幸せな時間はすぎ、大急ぎで片付けを終らせて書斎に移動する。
ドアをノックする。

「奥様、アリスです。」

「入っていいわよ。」

ドアを開け入ると、そこには奥様と1人の男性が立っていた。
この人が奥様の愛人なのだろうか?
それにしては今までのタイプと掛け離れている。

男の人は黒色の長髪を赤いリボンでとめていて、丸いメガネをかけている。メガネの奥には綺麗な瞳。
でも、なんだかヒョロヒョロしているようにも見えるし仕草が女性みたいだ。

この人はなんだ?雰囲気的に愛人ではなさそうだし。

「えっと、こちらの男性は?」

とりあえず、奥様のお話を聞こう。
話はそれからだ。

「あぁ。今日からここで働くことになったグレルよ。ほら、グレル、自己紹介くらいしなさい。」

「き、今日から執事として働かせていただきます。グレル・サトクリフといいます。ど、どうかよろしくお願いします。」

「私はアリス・ニコラーエヴィチです。よろしくお願いします。」

あぁ、これは嫌な予感がする。
この自己紹介といい。目線といい。
これは教育するのか大変な感じですね。

ハッとして時計を見るともうそろそろ奥様がお仕事に行く時間。
元々帽子とコートは用意してあるので奥様を送り出すだけ。

「奥様、そろそろお時間です。」

そう声をかけ奥様の帽子とコートをもち後ろを歩く。
玄関でコート着せ、帽子を渡す。

「いってらっしゃいませ。」

そう言い、頭を深く下げる。
さて、ここからが私の忙しい時間だ。
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