第87章 愛情不足?
『ん…っ』
最初は触れるだけのキスから、段々深くなるキスに吐息を漏らす。
深いキスに息が苦しくなり陸奥守の胸板を押すもビクともしないしキスのせいで全く手に力が入らない。
陸奥守「もう…ちっと…っ」
陸奥守は私の後頭部を押さえつけて何度もキスをしてくる。
少し強引なキスにドキドキしてしまう。
目を薄らと開けば陸奥守と目が合ってしまう。
すると陸奥守はそっと唇を離して、私の額に自分の額をくっ付けて至近距離で見つめてきた。
陸奥守「ん…主……可愛ええのう…」
『…ち、近い…』
陸奥守「わざとじゃき…」
そう言い、私の頬を撫でながら見つめてくる陸奥守。
『…もう終わりっ…』
なんだか恥ずかしくなり彼から離れようとすれば、再び陸奥守の手によって懐に戻される。
陸奥守「まだ足らん…」
その言葉と共に再び先程よりも優しいキスをされる。
~~~~~~~~何この状況…!!!
なんか…エロい…!!!!!
さっきからドキドキ止まらないし、いつもと違う陸奥守に更にドキドキして心臓が無くなりそう!!!
そろそろ離してもらわないと私の身が持たない…!!!
キスされながら内心でそんなことを考えていれば、陸奥守の唇がゆっくりと離れた。
陸奥守「すまん…主。いきなりこがなん…やけんど主とキスして愛情いっぱい摂取出来たき。元気になったぜよ」
『…元気になったなら良かったけど…』
私は恥ずかしさに頬を赤く染める。
陸奥守「主は初々しいのぅ」
『べ、別に初々しくなんか…!』
陸奥守「意地になっちゅーとこも可愛ええのう」
そう言って陸奥守は私の頭をわしゃわしゃと撫でてくる。
『子供じゃないってば…』
陸奥守「わしからしたら子供じゃき」
『刀に言われたらそれは…まぁそうかもだけど』
陸奥守の言葉に言い返すことができず言葉を詰まらせていれば、陸奥守が口を開いた。
陸奥守「主とキスしたら怪我も治るって聞いたぜよ!」
『…怪我も治る???』
私は一瞬フリーズして考えを巡らせる。
誰がそんな噂を…???