第87章 愛情不足?
えっと…これは私から行かなきゃ行けないパターン???
両手を広げ手待ってるってそういう事だよね…?
来てもらった方が気持ち的には楽なんだけど…
そう思いながら陸奥守に目を向けては、整ったお顔でこちらを見ながら手を広げたまま微動だにせずに待っている。
『あの、陸奥守…?そっちからは来ないの?』
陸奥守「主から来て欲しいがや」
満面の笑みで、早くと言わんばかりにこちらを見てくる陸奥守。
こんなイケメンに抱きつくの結構難易度高くない??
1VS1になると何故かひよってしまう…でも、腹を括れ私。
『では、失礼します…』
私は少しドキドキしながら、陸奥守の懐へと抱きついた。
すると陸奥守は私の背中に手を回して身体を力強く抱きしめてくる。
陸奥守「はぁ…主はぬくうて落ち着くのう」
『陸奥守だってあったかいよ…?』
陸奥守「主には勝てん。ずっとこうしちょったいな」
そう言いながら陸奥守は更に抱きしめる腕を強くしてくる。
『ちょ…苦しいよっ…』
強くぎゅっとしてくれるのは嬉しいけど、流石に潰れる…!!!
陸奥守「すまんすまん。つい」
『…何かあった訳じゃない…?』
陸奥守「お?何かとは?」
『いや、その…何か嫌なことがあったり…そう言うのはないかなって思って…普段あんまり甘えてこないから心配になって…』
陸奥守「何もないぜよ。ただ主不足なだけで」
『ただ甘えたかっただけ?』
陸奥守「そうちや。主を摂取したかっただけじゃけ」
『そっか…それならいいんだけど…』
私は陸奥守の肩に顔を埋める。
陸奥守「心配してくれたがか?主は優しいのぅ」
『そりゃ心配するよ。だから少しのことでもいいからなんでも話してね…?』
少しだけ身体を離して陸奥守の顔を見れば、陸奥守は少し驚いたような顔をする。
陸奥守「主…おんしはこすいねや」
『??こすい??』
陸奥守「ずるいってことじゃ」
『ずるい!?何が……んんっ…!?』
言葉を言い終わる前に私の頬に手を添えて陸奥守は私の唇に自分の唇を押し当てキスをしてきた。
キス…されちゃった…
そう思いながらも否定することはできずに陸奥守からのキスを受け入れる。