第1章 高い空
かの人に拾われて、私は名付けられた……
以前となんら変わりのない名前……
「礼子?珍しいですね……泣かない赤ん坊は、強くなれませんよ」
『ぁぶ』
「仕方のない子ですね……では、父さんの怖い話でもしましょうか?」
マジでやめて……
昔から、ホラー系苦手なんだって……
て、わかるわけないですよね⁉︎
「以前ね、小さな人形を拾いましてね……そしたら……『おぎゃぁ!』ははは……子供は素直が一番ですよ」
この人……絶対にSだ……
つーかさ、赤ちゃんにする話じゃないですよね……お父様。
この人は、吉田 松陽と言う人で、私を拾い、育ててくれている人なんだけれど……めっさ、茶目っ気の溢れすぎる人である。
だってさ、私を拾ってきた時、赤ん坊の育て方を教本(?)で読みながら、おしめ替えたりしていた。
そのタイトルは、「すれないギャルの育て方」だった。
それはもう……泣きたくなったよ
この世界は、ご存知の方もいらっしゃるかもしれないけれど、銀魂である。
あたしも興味本位で20巻くらいまでは読んだことがある程度……しかも内容をほぼ忘れた。
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