第2章 お花見をしましょう
春の匂いがしてきた……
どうも、吉田 礼子です。
転生して早、7年目……
もう悟りましたよ……私は転生したことをさ……
春と言えば、新しい子は入って来るのでしょうか?
「礼子ォォォ」
『……どうしました?銀時』
「せ、先生がァア」
嫌な予感……
この震えようは、きっとお父様が弄り倒したのでしょうね……
銀時が私の背中に張り付いて、お父様の部屋へと行けばわかると言われていくと、辺りが真っ赤に染まっていた……
軽く……いや、かなりホラーだ
私はため息をついた。
『お父様……銀時をからかうのは大概にしてください』
赤く染まった畳からむくりと起き上がり、にこやかに笑った。
銀時は念仏を唱えていた。
「礼子は、最近は引っかかりませんね〜」
「ひぃぃオバケ」
『銀時……お父様は、死んでませんよ』
「へっ⁇」
「軽い冗談ですよ……銀時」
この匂い……ケチャップですか……
『お父様……調味料で遊ばないでください』
「すみません……出来心です」
春は、馬鹿が増えるって本当だな……
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