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私ヒーローじゃないんですが【ワンパンマン】

第5章 第4話


「ただいま、愛しの我が家!」
「いやここお前のうちじゃねーだろ」
弟子入りしたいと言うサイボーグと別れ、兄さんの部屋に帰ってきた私たちはまたゴロゴロしだす。
(そういやあいつ大丈夫かな)
一応道の端に置いといてはいたが、そのまま放置ってのも気がひける。
(いやでもいきなり弟子にしてくれとか怖いもんね。気にするのは止めよう。うん)
私は彼のことについて考えるのをやめた。

ピリリリリ ピリリリリ
しばらくゴロゴロしていると私の持っているスマホから呼び出し音が鳴った。
「はいもしもし」
『あ、もしもし。あたし、カトレア』
相手は海外で怪人討伐を一緒にしている仲間のカトレアだった。
「カトレアか、どうした?」
『さっきね、レベル2の怪人が集団で確認されたらしいの。集団って何か裏があるんじゃないかって上が判断してね、早いうちに消しておこうって』
「なるほど、ちなみに数は」
『わかっているだけでも5体以上はいるみたい』
「了解、支度したらすぐ行く」
『お願いね〜』
電話を切ると急いで自分の部屋からキャリーケースを取ってくる。中にはパジャマや歯ブラシなど向こうに泊まれる用意がしてある。
「行くのか」
「うん。また2、3日向こうかな」
兄さんは少し寂しそうな顔でそっか……と呟いている。
(ついこの前帰ってきたばかりだもんな……)
「お土産に何か買ってきて欲しいものある?」
「んー、この前買ってきたチョコが食べたい」
「わかった、チョコね」
ささっと軽く支度を済ませて玄関に向かう。
「それじゃ行ってくる」
「ん」
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